新しいリリース: Tor Browser 10.5
Tor Browser 10.5 は Tor Browser ダウンロードページやディストリビューション ディレクトリから利用可能です。
Android 版も利用可能で Google Play から入手することができます。また、F-Droid からも翌日には利用可能になります。
このリリースには Firefox の重要なセキュリティアップデートが含まれています。
この新しい Tor Browser のリリースは、検閲下で Tor を通して接続するユーザーのインターネットアクセスを改善することに重点を置いています。
新機能
V2 Onion Service の非推奨
昨年に発表したとおり、2021 年 10 月に Tor Browser が Tor 0.4.6.x に移行すると、v2 Onion Service は完全に使えなくなります。
今からそれまでの間、Tor Browser は、v2 のOnion Siteにアクセスすると、今後非推奨になることを警告します。
Snowflake がブリッジとして利用可能に
Snowflake を使用すると、検閲されたユーザーは、ボランティアが実行するプロキシを利用してインターネットに接続できます。
今年の第 1 四半期には、UXチームが Tor Browser Alphaでアンケートを実施し、Snowflake のユーザー体験をよりよく理解することができました。
アンケートの結果、1,795名の方から回答をいただき、そのうち726名の方が Snowflake を Pluggable Transport としてご利用いただいていることが分かりました。
アンケートに回答した Snowflake ユーザーの大半は、過去1年以内に週に数回Tor Browser を使い始めています。
75%のユーザーが Snowflake を肯定的に捉えていましたが、多くのユーザーがブラウジング中に接続の問題や速度低下を経験しています。
これらの事実とボランティアの安定したネットワークにより、このリリースで利用できるようになりました。
Tor への接続に対するユーザー体験の向上
Tor Launcher は、高度な Tor ネットワーク設定のオプションパネルとして長年にわたって機能してきました。
また、検閲されたネットワークにいるユーザーのコントロールポイントとしての役割も担っています。
UX チームと反検閲チームは、Tor Browser ユーザーの接続フローを改善しました。
このリリースは、接続までの流れを簡素化し、検閲を検出し、ブリッジを提供することにより、検閲されたユーザーがオープンなインターネットに途切れなくアクセスできるようにする今後のシリーズの第一弾となります。
既知の問題
Tor Browser 10.5 にはいくつかの既知の問題があります。
フィードバックを提供
バグを見つけたり、あるいはこのリリースを改善する方法について提案がございましたら、ぜひお知らせください。
このリリースに貢献してくださった Tor のすべてのチーム、そして多くのボランティアに感謝申し上げます。